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福島第一原子力発電所事故、農地汚染回復訴え却下。理不尽だと考える3つの理由

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東京上空

今月14日、「東京電力福島第1原発事故により、放射性物質で農地を汚染された」

として、県内のコメ農家ら8人と農業法人1社が、東電に土壌の「放射性物質濃度を事故前の水準に戻すよう」求めた訴訟で、地裁郡山支部(上払大作裁判長)が、「放射性物質の除去方法が技術的に確立されていない」とし、この訴えを却下した。
原告側は控訴する方針である。原告側によると、原発事故を巡る農地の原状回復を求めた訴訟の判決は全国で初めてだそう。

原告側は、「事故でコメや野菜を作っていた計約30ヘクタールの農地の放射性物質濃度が上がり安全、安心な農産物を生産、販売することができなくなった」と主張した。

東電側は「原告の農地は作付け制限や出荷制限もなく、使用は妨げられていない」と主張した。

原告団の鈴木博之団長(67)は判決後の記者会見で「原発事故の後始末をしなくてもいいと、司法がお墨付きを与えてしまった」と述べ、原告側の花沢俊之弁護士(40)は「『却下』という結論だけで、内容に関する議論がなかった」と述べた。

 

1.「一応」合理的のように見えるが、明らかに理不尽な却下理由

「放射性物質の除去方法が技術的に確立されていない」という理由は、原告団の鈴木博之団長が述べているように「原発事故の後始末をしなくていい」と断言したようなものです。「技術的な問題」「技術者、科学者達が知らない」というのに一般市民にわかるわけがありません。借金をしていくら踏み倒しても構わない、というのを堂々と公然に発言したようなものです。自己破産ならまだわかりますが、ただ踏み倒してその相手が飄々としているのでは、福島県民も非常に腹が立つでしょう。

2.福島の風評以外を甘く見ていないか?

福島の原発事故以降風評以外はあまりにかわいそうなほどでした。原発後、現在は熊本の地震もですが、募金に協力した方は思った以上に多いでしょう。いくら福島県民の方ががんばっていようが、放射能の恐れがあると多くの商品が売れなかったし、海産物もひどいものでした。地震のあった熊本も現在復興に努めていますが、放射能がなかったのが幸い、もしも放射能があったなら今以上に厳しい局面に立たされていたはずです。福島県が農地の回復を要求し、また公に認めさせることによって「安全性をアピールしたい」のは「当たり前」でしょう。そう考えると、今回の却下の理由は理不尽としか言えません。

3.これだけの規模になると「企業側」に有利な判決ではないか、疑ってしまう

東京電力となるとあまりに大き過ぎます。しかも福島以降、信頼度は非常に薄く、各地で原子力発電への反対の目が集まりました。今でもずっと各県では反対する運動が続いています。ですが原子力発電がなくなることはありませんし、100パーセント稼働停止することはありません。今回の却下理由の理不尽さを考えると東京電力にあまりに有利過ぎ、原告団にあまりに不利なような気がします。これは、本当に正当な判決なのでしょうか。

 

原子力発電に関する注目は非常に多く、福島に関してはいま応援している方もたくさんいらっしゃると思います。少しでもこの問題が解決するよう願っています。

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